2008年3月7日金曜日

日本総領事館に行ってきた

ニューヨークには日本の大使館がないかわりに総領事館というものがあります。窓口では大使館と同じく、ニューヨークとその周辺に住む日本人に各種サービスを提供したり、日本に行きたい外国人にビザを発給したりしています。

先日、用事があってこの総領事館に行ってきたのですが、なかなか新鮮な経験でした。

1. 窓口のおじさんがとても日本的。

「お疲れさまでございます」と、とてもニューヨークでは聞かれないような台詞を言われました。「あ、日本語っていいな」と思いました。書類ができたら「○○をお待ちの××さん、お待たせしました」と。日本語は良い。

2. 外人の相手をしている窓口のおじさんも日本的。

隣の窓口に来ていたアメリカ人っぽい青年。青年の声は聞こえませんが窓口氏の声は聞こえます。どうやらビザ申請に持ってくるべき書類が足りなかったらしい。赤坂にあるアメリカ大使館なら入館自体を断られたりするところですが、窓口のおじさんは「いやー、その書類がないとちょっと困るんですよねえ」と(英語で)あいまいに返事をしていました。「そこをなんとか」と言ったらなんとかなりそうな雰囲気でした(本当はなんともならないんでしょうけれど)。

3. 警備がものものしくない。

東京のアメリカ大使館は警備が中も外も厳しく、少しでも怪しい動きをしようものなら人が集まってきそうですが(試していません)、この総領事館は空港と同様の荷物検査のみ。アメリカ大使館のように携帯電話を取り上げられたりはしません。

4. 館内のテレビで福田首相が見られる。

恥ずかしながら、福田首相をはじめてテレビで見ました。私の頭の中では福田官房長官で止まっているので、とても新鮮でした。NHKテレビの福田首相はライス国務長官と会談をしていました。

5. 日本の新聞が読める。

ニューヨークで発行されている日本語のフリーペーパーはもとより、朝日新聞も日経新聞もありました。インターネットのおかげで日本語に飢えることはありませんが、活字の日本語をこれだけ見られるのはありがたいことです。

6. 日本の工芸品もある。

日本のひな祭り人形があったり、版画が掲示されたりしています。これを税金の無駄遣いという見方はあるでしょうけれど(実際にギャラリー分の家賃を考えると巨額だとは思う)、日本と縁遠い生活をしている私には心に染み入るものがありました。

7. 周辺に日本のレストランがたくさん。

ラーメン屋、おにぎりカフェなどが徒歩圏内にありました。総領事館のあるエリアは日本企業も多く日本人が多く住んでいるのだそうですが、こういうところに住んだら日本食に困らなさそうです。

日系スーパーにも日系レストランにもあまり行かない私ですが、そういうわけでこの総領事館は楽しい訪問となりました。機会があればまた行きたいところですが、当面総領事館に行くような用事はありません。とりあえず用もないのに行って、受付で来館目的を書くときに「おじさんと日本語の会話をしてテレビを見て新聞を読むために来ました」と書いたら入れてくれるかなあ。無理だろうなあ。

0 件のコメント:

コメントを投稿