そういうわけでハードディスクを買いに出かけた。別にどこの店に行ってもいいのだが、12月にオープンしたばかりのアップルストア、West 14th Street店に行ってみた。
とても空いている時間帯で店員が暇を持て余している。買う商品はすでに決まっていたが、ディスクを探しているというと店員が二人がかりで相手をしてくれた。
店員男「どれでも大差ないから安いのにしておいたらいいですよ」
店員女「ネットでの評判が良かったから、私はG-DRIVE買いました。おすすめです」
二人で意見が違うでないの、と思ったけれどけど、どちらも正直な意見で結構なことだ。G-DRIVEを買うつもりで来たのだが一応「そうですよね」とか相づちを打っておく。
「では、こちらをくださいな」
というと、店員女がスキャナ(POSターミナル)を取り出す。
驚いたのはここからである。
- 店員女、バーコードをスキャン。「税金含めまして○○ドルになります」
- 私、クレジットカードを渡す。店員女、カードをスキャンする。
- 店員女「メールアドレスはこちらでいいですね」(前回ほかの店舗で買い物したときの記録が残っている)
- 「では、領収書はメールで送ります。気に入らなかったら2週間以内に箱ごと持ってきてください。ありがとうございました」
ディスクを受け取っておしまい。新幹線の車内販売でスルメを買うかのような感じだ。よく見ると店にレジがない。もう一度書く。お店にレジがないのである。買い物をするためには係員に声をかけてその人から買うという形である。
ニューヨークのアップルストアはせっかく買い物をする気になってもレジの行列が長い。SoHo店はまだましだがFifth Avenue店は人が多くてレジの行列にもたどり着けない。そう考えると、あちこちにレジがわりの店員がいるこのシステムは画期的である。
ちなみに、Sean’s Blog Downunderを見ると、最近出てきた業態の店舗らしい。
画期的ですねぇ。アメリカでなおかつアップルストアという主に高額商品を扱っている店だからこそできそうな手法ですね。
返信削除そのお店で現金で買う事ってできるんでしょうか?
日本でもその仕組みをって思いますが、現金がまだまだ多い国だから難しいでしょうね。
griffin-stewieさん
返信削除コメントをありがとうございます。たしかに現金で買うとどうなるのかは気になるところです。隠れたところに現金用レジがあるというオチではないかと思うのですが、今度マウスでも買いに出かけてみます。
日本は治安がいいのでカード社会に移行する必要性もないと思いますが、もし日本で同じことをするとなると野球場の売り子さんのようにかばんに現金を入れて店員が持ち歩くのでしょうか。「10500円ですが、おつりがないので1万円でいいです」とかだったらお客さんは幸せですね。