2008年7月22日火曜日

日本人を差別する日本食レストラン

ニューヨークには無数の日本食レストランがある。アメリカの他地域と同様、日本語の看板を見て入店してみると韓国料理がメインの店だったりすることもあるがこれはお約束。いちいち腹を立ててはいけない。そういう愉快な店はまた別の機会に触れるとして、今回のテーマは日本人経営の日本食レストランである。

NY在住の日本人が書いているブログを見ると、たまに「有名日本食レストランに行きました。なぜか隣に座っていたアメリカ人のほうがサービスが良かったです」のような書き込みがあったりする。

そんなことはありえないとずっと思っていた。ところが最近私自身が「もしかして」という状況にあたったので紹介してみたい。

有名寿司店を予約する

英語編

英語で電話をかけて予約した。「木曜日の7時でお願いします」という会話の後。ちなみに英語で電話をかけるときは、会話をスムーズに進めるため適当に英語の名前を使っている。

店(英語)「お名前は」
私「ジェームズです」
店「テーブル席になさいますか、カウンター席になさいますか」
私「カウンター席で」
店「スシ・シェフの指名はありますか」
私「(細かいなあ)いえ、適当でいいです」
店「それでは、ミスタージェームズ、木曜日の7時にお待ちしております」

日本語編

同じレストランを翌月に予約した。電話番は日本人なのがわかっていたので「もしもし」というと日本語が返ってきた。同じく木曜日の7時で予約。

店(日本語)「お名前は」
私「磯野カツオです」
店「それでは、磯野様、木曜日の7時にお待ちしております」

ん? 何も聞かないの? 板前は別に誰でもいいけれど、テーブル席かどうかくらいは聞いてほしかったなあ。私が日本人だったからかなあ。それとも電話に出た相手が新入りだったのかなあ。

とある日本料理店から出前をとる

単品料理に少額を追加すると定食にできる、とメニューに書いてあった。

日本語編

私(日本語)「定食にしてほしいんですけど」
店「定食は、やってないんですよ」

英語編

断られた翌週、英語で出前をとってみた。

私(英語)「定食にしてほしいんですけど」
店「はいわかりました」

……。

なぜ日本語を話す客にはサービスが悪い?

もちろんこれはただの偶然かもしれない。しかし、ネット上で人の証言を見ると日本人冷遇という傾向は一部レストランにあるようだ。そこで理由を考えてみた。

日本人は一見の客が多い

日本人客は観光客かもしれないし、一年後には帰国する駐在員かもしれない。NYに住んでいるであろうアメリカ人を相手にサービスしたほうが効率的。

日本人同士の甘え

いやー、今週予約がたくさんあってちょっと一部のお客さんには我慢してもらわないと困るんですよ。日本人同士だからいいでしょ?

日本人は文句を言わないしあしらいやすい

「定食はやっていません」とアメリカ人に言うと「なんでよ? メニューには書いてあるよ」と言うかもしれない。日本人は「はいそうですか」と引き下がる。

まとめ

中国系の店に行くと、あからさまな中国人贔屓を見ることがある。贔屓されないこちらとしてはうれしくないが、中国から来た同胞どうしがんばりましょう、という気持ちは理解できる。日本人の店は日本人客に優遇しろ、というようなことは言わないし必要ない。でも反対に同胞を差別する、ってのは人としてどうなのよ。恥ずかしくないんだろうか。

2 件のコメント:

  1. 日本食レストランの経営者が日本人だと思っていませんか? 約半数は朝鮮人や中国人ですよ。もし、日本人が冷遇されたら、経営者の名前を聞いてみるといいですね。

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  2. これは日本語でも中国語でも同じだ。すかさと思っていませ HCG Diet Info

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