ニューヨークのティファニーといえば映画の舞台にもなった五番街の店舗だ。
かれこれ10年近く前、ティファニーニューヨークの刻印入りキーホルダーをもらったことがある。なかなか使いやすく、それからずっと使っている。鍵をまとめて棒に差し、ネジをしめるシンプルな構造のものだ。
たとえティファニーとはいえ、長い間使っているとガタがくる。特にネジの部分がゆるくなり、勝手に鍵が外れたりするようになってきた。実害はあまりないので買い替えもせずに使い続けていた。
さて先日、用事でティファニーに行ってきたときのこと。ふと思い出してキーホルダーを出してみた。
「これ10年前の品なんですけど似たようなのありますか? ネジが外れるので新しいのを買おうかと思って」
それを聞いた店員、
「無料で修理させていただきます」
そういう返事は予期していず驚いた。
「悪いですよ、古いもので傷もついてますし」
店員は言った。
「ちゃんと磨いて傷も見えなくしますので」
また驚いた。アメリカでこれだけちゃんとしたサービスを受けるのははじめてだ。
ブランド好きな人は「一年しか持たないカバンを買うのなら、十倍の値段でエルメスを買って十年使え」という。これは真理かもしれないと思った。
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