2010年2月17日水曜日

iPhoneが水没してから2日で直るまで

自分だけは大丈夫だと思っていたがiPhoneを水没させてしまった。

無事に直ったので経緯を書いてみたい。

水没当日・深夜

台所で洗い物をしていたそのとき、iPhoneはポケットに入っていた。

使った鍋に水をはり、翌日までおいておこうと思ったときに電話がかかってきた。知らない番号だったのですこし動揺し、見事にiPhoneを水でいっぱいの鍋に落とす。

したこと1:とにかく拭く

タオルでも服でもなんでもよいからまずは見えるところの水をざっと拭き取る。

したこと2:電源を切る

水がだいたい取れたらすぐ電源を切る。バックライトが点灯しなくなっており画面は真っ暗だったが、かろうじて画面上の文字が読めたので普通に操作をして電源を切れたが、読めない場合は電源ボタンとホームボタンの同時押しで強制終了。

したこと3:さらに乾燥

ドライヤーの風をiPhoneにあて続けるのが理想なのだが、深夜のドライヤーはうるさいかと思い、暖房を最大出力にした部屋に数時間放置した。

したこと4:ジーニアスバーの予約

水没した時点で保証も無効となり、ジーニアスバーのできることは限られているのだが、修理を頼むにしろ本体を交換してもらうにしろ結局ジーニアスバーに行かなくてはいけない。2日後の予約が取れた。

したこと5:保険の確認

入っている損害保険の約款を見て、保険で修理代を出してもらえるか検討。

「iPhoneの保険なんて入っていない」と言わず、よく考えてみよう。勤務先でわけもわからず入る保険、クレジットカード付帯の保険。もしかしたらiPhone水没も対象かもしれない。

したこと6:米に埋める

乾燥剤がない場合、iPhoneをじっくり乾かすのには米がいいらしい。洗いたてのiPhoneだからそのまま米びつにつっこもうかと思ったが、自制してジップロックに米をつめ、その中にiPhoneを埋める。

水没翌日・午前

液晶画面の内部が曇っている。またカメラのレンズ部分に水滴がたまっている。電源を入れてみたいが我慢する。

水没翌日・夜

恐る恐る電源を入れてみる。この時点でのトラブルは以下のとおり。

  • まだ液晶が水滴で曇っている。カメラのレンズにも水滴がある。
  • バックライトが点灯せず画面が暗い。
  • 電池の残量表示が30%になったり0%になったりと不安定。
  • 画面に「SIMカードが挿入されていない」というエラーが出る。

電源を切り、翌日のアップルストア訪問に備えて寝る。iPhoneは米に埋もれさせたままだ。

水没翌々日・午前

電源を入れてみたら無事にSIMカードが認識されている。順調に乾燥が進んでいるようだ。電源を切り、また米に突っ込む。

水没翌々日・午後

アップルストアに行く前にまた電源を入れた。バックライトが直っているではないか。

電池の残量表示はまだおかしい。

水滴はまだ残っているがだいぶ減った。

水没翌々日・夜

したこと7:アップルストアのジーニアスバーに行き、正直に話す

米袋にiPhoneを入れてアップルストアに行った。ジーニアスバーの担当者は優秀だった。

「電池の残量がおかしいのは水没のせいだとは言い切れないのでiPhone OSを初期化したい」とジーニアスはもっともらしく言う。

したこと8:OSの初期化。ジーニアスがやってくれた。

半信半疑ながらOSの初期化をやってもらったら電池の残量表示が見事に直った!

さらにジーニアスは「一応内部も異常がないか点検したい」と言った。承諾するとジーニアスは15分くらい奥にこもった。戻ってくると「少し湿ってましたが大丈夫みたいです」と言う。

「$199で本体を交換できますがどうしますか」と言われたので「でも普通に使えるみたいなのでいいです」と言ったらジーニアスは苦笑。

そのままiPhoneを米袋に入れて家に帰り、夕食を食べてiPhoneを見ると、液晶の曇りもカメラの水滴もなくなっていた。ジーニアスマジックか。

というわけで水没から2週間。順調に使えています。