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2009年5月24日日曜日

一流ブランドのサービスとは

ニューヨークのティファニーといえば映画の舞台にもなった五番街の店舗だ。

かれこれ10年近く前、ティファニーニューヨークの刻印入りキーホルダーをもらったことがある。なかなか使いやすく、それからずっと使っている。鍵をまとめて棒に差し、ネジをしめるシンプルな構造のものだ。

たとえティファニーとはいえ、長い間使っているとガタがくる。特にネジの部分がゆるくなり、勝手に鍵が外れたりするようになってきた。実害はあまりないので買い替えもせずに使い続けていた。

さて先日、用事でティファニーに行ってきたときのこと。ふと思い出してキーホルダーを出してみた。

「これ10年前の品なんですけど似たようなのありますか? ネジが外れるので新しいのを買おうかと思って」

それを聞いた店員、

「無料で修理させていただきます」

そういう返事は予期していず驚いた。

「悪いですよ、古いもので傷もついてますし」

店員は言った。

「ちゃんと磨いて傷も見えなくしますので」

また驚いた。アメリカでこれだけちゃんとしたサービスを受けるのははじめてだ。

ブランド好きな人は「一年しか持たないカバンを買うのなら、十倍の値段でエルメスを買って十年使え」という。これは真理かもしれないと思った。

2009年5月18日月曜日

ニューヨークの大統領機低空飛行の件

4月下旬の時事通信の記事より。日本でもニュースになったから覚えている方がいるかもしれない。

大統領機低空旋回で避難騒ぎ=自由の女神背景に撮影-NY

 【ニューヨーク27日時事】オバマ米大統領の専用機が27日、戦闘機を伴ってニューヨーク市上空を低空旋回し、旅客機が高層ビルに突っ込んだ2001年の同時テロを想起した数百人が避難する騒ぎになった。実は軍による写真撮影の一環で、ホワイトハウスは謝罪を表明。

ちなみにウォールストリートジャーナルの記事では数千人が避難したことになっている。こちらが正しい数字だと思う。

それはともかく。これはひどかった。2001年の同時多発テロのときにニューヨークにいなかった私も鳥肌が立ち体が震えた。

◇ ◇ ◇ 

月曜日の朝10時。最高気温が30度を超えるという予報のあった快晴の日だ。飛行機の飛ぶ音が随分大きく聞こえるので空を見た。旅客機サイズのボーイング747型機が低空飛行をしていた。

ニューヨークでは常に飛行機が上空を飛んでいるが、これほど機体が大きく見えるのは普通ではない。さらに飛行機は同じところを小さい半径で旋回している。あたかも突撃するビルに狙いを定めているかのように。

飛行機の轟音は大きくなり、道を歩いていた人も立ち止まり飛行機を見上げた。その場にいる全員があの日、9月11日のことを思った。

「戦闘機もいる」

だれかが叫んだ。ボーイングより機体が小さいので目立たなかったが、F-16戦闘機がボーイングのあとにぴったり着いて一緒に飛んでいる。

「ボーイングを撃ち落とすんじゃないか?」
「嘘だろ」

のような会話が聞かれる。

「逃げろ」

誰かが言った。

◇ ◇ ◇

飛行機が落ちてくるかもしれない状況でどこに避難するかは難しい問題だ。とりあえず大きなビルの近くは避けたほうがよさそうだ。もっとも建物の中からは人が外に退避してきているので近寄れない。しかし、とりあえず建物が少ない場所に移って善後策を考えている間に「この飛行は実は撮影のためのものでした。安全です」という発表がなされた。

ほんの30分程度のことだったが、避難したほかの人たちと同様、私も死ぬ可能性を少し考えた。人生まだやり残したことがたくさんあるのに、とも思った。

私は9月11日のテロをテレビでしか見たことがない。それでも恐怖と緊張は言葉で表せないほどだった。テロを知るニューヨーカーがこの撮影に対し怒りを表明していた気持ちはよくわかる。

◇ ◇ ◇

スラッシュドット・ジャパンに当を得た書き込みがあった。

「○○省が事前の徹底通知をおろそかにしたまま、東京メトロの大きな駅にて、科学防護服を着けた集団を使って写真撮影をおこなう」に等しいことなのかもしれない。(laggnuggさん)

すばらしい比喩だと思う。

◇ ◇ ◇

事件の直後に詳細な体験を書けばよかったのだろうが、とてもその瞬間を振り返る気持ちにならなかった。というわけで3週間たった今、これを書いてみる。

動画リンク

2009年1月17日土曜日

飛行機救出作戦

うまくいきますように



8時間前の様子


2008年12月28日日曜日

そういう風に見えますか

アマゾンから届いた大量の段ボール箱をゴミ捨て場に運んでいたときのこと。

「ちょっとあなた、うちのゴミも捨てておいてくれない?」

同じ階に住む白人女性に声をかけられた。初めて見る顔だが、苦労を知らずに育ったお嬢様という雰囲気である。それがゴミを運べとおっしゃる。

お嬢様というものは初対面の隣人だろうと遠慮なくこき使うものらしい。むっとしたが、聖書には「隣人を愛せよ」とある。レディーファーストの国アメリカに住んでいるのだから仕方がない。いいですよ、と答えて隣人の敷居をまたいだ。

家具でも買ったのだろうか、大人が3人は入りそうな梱包材が部屋の入り口に放置されていた。ゴミ捨て場まで5往復で足りるかどうかという量だ。軽そうな紙束が大量にあったのでそれから取りかかる。隣人の彼女はといえば、手伝いもせずに靴のカタログを眺めている。当方はまたむっとする。

特大の段ボール箱を部屋から運び出そうとすると、彼女が一言。

「廊下に傷をつけると困るから箱をつぶしてから出してね」

なんの因果で師走の一日をこういうことに費やさねばならぬのだろうか。レディーファースト、レディーファーストと自分に言い聞かせながら黙々と作業をする私。箱を分解するのに工具があれば助かるんですけど、と言ったら

「そんなものないわ」

と一蹴。No such thingですかそうですか。自分の部屋に取りに帰ってまた作業続行。手が痛い。

30分以上かけてお嬢様のゴミをすべて運び出して差し上げた。この彼女、一度も手伝わないものだから気分がかなりブルーになり、すごすごと帰ろうとしたそのとき、

「これ持って行って」

なぜか10ドル札を手渡された。ああ、この人、勘違いしているな、とわかったのはこのときだ。私はただの隣人ですからチップは不要ですよ。彼女にそう伝えた。

「ええっ! アパートメントの掃除夫の人だと思っていました。ごめんなさい。私の名前はA子。あなたは?」

さっきまでの仏頂面からはうってかわり、いきなりフレンドリーになった。だからといって私の心の傷が癒えるわけではない。

◇ ◇ ◇

こういう話もある。

お手製の弁当を袋に入れて仕事場に向かっていると、

「ちょっと、メニューもらえる?」

と言われた。意味がわからずぽかんとしていると

「ランチのデリバリーの人じゃないの?」

いえ、これは私のお弁当ですと言うとその人はお詫びをしつつ去って行った。ちなみに自宅の近所で弁当屋に間違えられたことは3回もある。

◇ ◇ ◇

職業に貴賤はないというしこういうことを言うのは気が引けるが、掃除夫とか弁当屋とかそういった職業の人に間違われることが多いのである。日本にいたときはこんなことはなかった。私の顔がそういうふうにできているのか、それともなにか人種差別的な何かなのだろうか。

2008年7月22日火曜日

日本人を差別する日本食レストラン

ニューヨークには無数の日本食レストランがある。アメリカの他地域と同様、日本語の看板を見て入店してみると韓国料理がメインの店だったりすることもあるがこれはお約束。いちいち腹を立ててはいけない。そういう愉快な店はまた別の機会に触れるとして、今回のテーマは日本人経営の日本食レストランである。

NY在住の日本人が書いているブログを見ると、たまに「有名日本食レストランに行きました。なぜか隣に座っていたアメリカ人のほうがサービスが良かったです」のような書き込みがあったりする。

そんなことはありえないとずっと思っていた。ところが最近私自身が「もしかして」という状況にあたったので紹介してみたい。

有名寿司店を予約する

英語編

英語で電話をかけて予約した。「木曜日の7時でお願いします」という会話の後。ちなみに英語で電話をかけるときは、会話をスムーズに進めるため適当に英語の名前を使っている。

店(英語)「お名前は」
私「ジェームズです」
店「テーブル席になさいますか、カウンター席になさいますか」
私「カウンター席で」
店「スシ・シェフの指名はありますか」
私「(細かいなあ)いえ、適当でいいです」
店「それでは、ミスタージェームズ、木曜日の7時にお待ちしております」

日本語編

同じレストランを翌月に予約した。電話番は日本人なのがわかっていたので「もしもし」というと日本語が返ってきた。同じく木曜日の7時で予約。

店(日本語)「お名前は」
私「磯野カツオです」
店「それでは、磯野様、木曜日の7時にお待ちしております」

ん? 何も聞かないの? 板前は別に誰でもいいけれど、テーブル席かどうかくらいは聞いてほしかったなあ。私が日本人だったからかなあ。それとも電話に出た相手が新入りだったのかなあ。

とある日本料理店から出前をとる

単品料理に少額を追加すると定食にできる、とメニューに書いてあった。

日本語編

私(日本語)「定食にしてほしいんですけど」
店「定食は、やってないんですよ」

英語編

断られた翌週、英語で出前をとってみた。

私(英語)「定食にしてほしいんですけど」
店「はいわかりました」

……。

なぜ日本語を話す客にはサービスが悪い?

もちろんこれはただの偶然かもしれない。しかし、ネット上で人の証言を見ると日本人冷遇という傾向は一部レストランにあるようだ。そこで理由を考えてみた。

日本人は一見の客が多い

日本人客は観光客かもしれないし、一年後には帰国する駐在員かもしれない。NYに住んでいるであろうアメリカ人を相手にサービスしたほうが効率的。

日本人同士の甘え

いやー、今週予約がたくさんあってちょっと一部のお客さんには我慢してもらわないと困るんですよ。日本人同士だからいいでしょ?

日本人は文句を言わないしあしらいやすい

「定食はやっていません」とアメリカ人に言うと「なんでよ? メニューには書いてあるよ」と言うかもしれない。日本人は「はいそうですか」と引き下がる。

まとめ

中国系の店に行くと、あからさまな中国人贔屓を見ることがある。贔屓されないこちらとしてはうれしくないが、中国から来た同胞どうしがんばりましょう、という気持ちは理解できる。日本人の店は日本人客に優遇しろ、というようなことは言わないし必要ない。でも反対に同胞を差別する、ってのは人としてどうなのよ。恥ずかしくないんだろうか。

2008年7月2日水曜日

二つ星レストランのおもてなし

先日ミシュランで二つ星に分類されるフランス料理店に行ってきた。私の舌はさほど上等ではないので食べ物の味はおいしい・ふつう・おいしくないの3段階くらいにしか分けられないが、とりあえず二つ星レストランである。注文したのは魚中心のコースだ。

食事が終盤にさしかかったころ、オーナーシェフがテーブルに挨拶に来た。前日に予約したばかりの一見の客に対してもこうして相手するってのはレストラン経営も楽じゃないねェ、なんて思いながら握手をしてもらう。その後本人に調理場なんかを直々に案内してもらって愉快な夜だった。

が、「調理場に入れてもらいました。つまみ食いもしました。さすが二つ星のサービスは違います。終わり」というまとめ方をするつもりはない。これは私がたまたまラッキーだっただけだ。サービスといえば、給仕も5人くらいが入れ替わり立ち替わりやってきたが、これも高級レストランだと普通のこと。

ただ一つだけ、さすがだな、と思ったことがあるので書いておきたい。それは「水」のことである。

私は食事中にアルコールを飲まない。ワインの代わりに飲むのはミネラルウォーター、特に炭酸水である。よくある問題として、1本を飲み干した後2本目を頼むには多いな、どうしようかな、というものがある。

レストランの応対として一般にありがちなのは

「2本目のボトルをあけましょうか」

それか

「水道水にしますか」

というものだ。水道水でいいか、とも思うのだが、ケチと思われるのも癪なのでいつも2本目のボトルを注文することになる。そして2本目は半分も飲めずにお会計ということになる。半分飲めなかったからといって、会計は当然2本分である。

ところが、このレストランはちょっと違った。係の人が1本目のボトルを全部注ぎ終わったのはメインを食べ終える直前。デザートのときにコーヒーも飲むし、でも水も飲むし(猫舌なんです)、もう1本ボトルを注文しようかなあ、と思いつつ残った水をちびちび飲んでいたら、もうないはずの炭酸水が無言でグラスに注がれた。

二つ星レストランは客の意向を聞かずに勝手にボトルを開けるのか、とやや憤慨した。いやそれとも、もしかすると、と思ったら案の定。会計のときに私の予想が当たっていたことがわかった。

その追加の炭酸水は会計に含まれていなかったのである。

客がグラス一杯だけの水を欲している。しかし水はボトル単位でしか売らないという理由で一杯の水にボトル一本分の値段を付けるのが普通のレストラン。一杯の水くらいサービスしようというのがこのレストラン。

小さなことながらお客は確実に満足する。素晴らしいおもてなし。恐れ入りました。

12月30日追記

10月に、このレストラン(ダニエル)がミシュランで三つ星になった。

2008年4月27日日曜日

ニューヨークで運転免許を取る長い道のりその4:路上試験

その3:安全運転講習の続き。

自動車学校に試験を手配してくれるよう頼んだ翌週、「4週間後に試験の予約を入れた」という電話がかかってきた。

もくじ

持ち物

  • 試験に必要
    • 仮免許証(lerner permit)。筆記試験終了後に送られてくる写真つきのもの。
    • 5時間教習の修了証
  • 自動車学校によって必要
    • 試験用の車を借りた領収書
    • 待ち合わせ場所までの交通費(自宅まで迎えに来てくれるところもあるらしいが)
  • その他
    • 順番待ちのときに読む本など

テスト用の教習

試験の1時間半前に待ち合わせ。アメリカ人のおじさんがやってきた。試験場まで連れて行ってくれるのかと思ったら、いきなり運転を代わらされて試験場まで行けという。道案内はしてくれるものの、少し驚いた。

試験場に行くまでの道すがら、たまに縦列駐車や一時停止の練習をさせられる。

習ったポイント。

  • 一時停止は停止線で一度止まり、さらに交差点に入るときにもう一度止まる
  • 縦列駐車は縁石から2フィート(60センチ)以内、タイヤの向きは道路と平行でないといけない
  • 方向転換は試験官によってthree-point turn、K-turn、Y-turnなど呼び方が違うが全部同じもの

試験場に到着して1時間待たされる

試験場に到着したら順番を待っている他の車が10台くらい。試験官が二人で回しているのだがなかなか順番が来ない。散歩をしたり昼寝をしたりして順番を待った。

テスト

試験官のおばさんが助手席、私が運転席。教習所の先生は同乗できないが、試験官のおばさんとは顔なじみであるらしく「よろしく頼む」みたいなことを言っていた。

専用の試験コースがあるわけではなく、一般の路上を言われた通りに走る。信号がまったくないコースで走りやすかったが、その逆に一時停止の標識は5回くらいあった。一時停止は2度停止、という先生の言葉をそのまま実行する。

途中交通量の少ないところで縦列駐車と方向転換をやらされる。日本と違って坂道発進やS字はない。踏切は存在もしない。

途中「pull over」など聞き慣れない英語に戸惑ったが、いちいちその度に「do you mean to stop?」などと聞き返したら大丈夫だった。私と違って真面目な人は安全自動車学校の単語帳で暗記をして行くほうがいいと思うけれど。

テストは10分くらいでもとの場所に帰って来たら終了。その場で合否が告げられる。私は減点なしの合格ではあったが、試験対策の講習を受けていなかったら20点くらいは引かれていたかも。ちなみに安全自動車学校は採点表を公開している。

まとめ

免許取得の費用は合計250ドルくらいだった。内訳は

  • 陸運局に払う費用:55ドル
  • 自動車学校での5時間教習(義務):40ドル
  • 自主的に受けた路上教習(1時間)、試験対策教習(試験当日1時間)、路上試験のための車レンタル:合計約150ドル

となる。これで日本の免許を持っていなくても(持っているけど)国際運転免許を作って日本でも運転できる。日本の免許に書き換えもできるが、細かい手続があるため警察庁のページを参照。

日系の自動車学校を使わなかった理由

日系の自動車学校に行くと、日本語で教習が受けられ日本語のテキストがもらえる、さらに日本人の友達ができるかもしれない、とメリットが多数ある。私は日系の自動車学校も英語の自動車学校も問い合わせはしたけれど、最後まで英語の自動車学校にお世話になった。

意図的に日系を避けたというよりは、スケジュールが合わなかった、場所が合わなかった(マンハッタン近郊で路上テストをしてくれるところは見つからなかった)というのがその理由。英語にアレルギーがなければ英語の教習所を使うほうが選択肢も多いしいいと思う。

ちなみに日系の自動車学校、決して高くはない。良心価格である。

2008年4月26日土曜日

ニューヨークで運転免許を取る長い道のりその3:安全運転講習

前項では仮免許を取るところまで書いた。

筆記試験を受けるだけで仮免許がもらえるのは日本とだいぶ違うが、一応これでもう路上の運転ができる。

もくじ

路上の練習

路上の練習は任意なので別にしなくてもよい。特に日本で普通に運転歴がある場合ならなおさらだ。

NYS DMV - Driver's Manual - Chapter 1

When you pass the vision and written tests and pay your fees, your learner permit will be issued and you may begin learning to drive. Every time you practice driving, you must be accompanied by a licensed driver at least 21 years old who has a license valid for the type of vehicle you are driving.

友達や家族など、運転免許を持った21歳以上の人が同乗すれば車を普通に運転できる。免許を持った人が周囲にいない場合は、自動車学校に電話すると先生が迎えに来てくれて1時間の教習をしてくれる。ちなみに日本と違って練習コースのある自動車学校はない。

私は右側通行が不安だったので1時間だけ教習をした。インド人の先生、1時間で40ドルくらいだった。

5時間講習(安全運転講習)

路上練習はしなくても免許が取れるが、5時間講習は必須である。

仮免許をもらったら、自動車学校に電話して5時間講習の予約をする。これは教室で安全講習を受けるもので、どこの自動車学校で受けても良い。

日系の自動車学校だと日本語で授業を受けられるが、電話をかけたら「2週間後までいっぱいです」と言われ、やる気をなくして「明日開いてます」という自動車学校で英語の授業を受けた。40ドルだった(ちなみにいろいろな自動車学校に問い合わせたが、30ドルから50ドルまで価格の開きがあった)。

退屈な授業時間を過ごしたのち、テストも何もなく終了。途中休憩を挟んだりした上に早めに終わったので賞味3時間半だった。修了証が後で必要になるのでなくさないように、と言われる。

路上試験を予約

5時間講習を済ませると、最後のステップは路上試験である。日本なら手ぶらで行って試験場の車に乗るところだが、ニューヨークではこの路上試験、自分で車を手配しなくてはいけない。つまり1)友達や家族の車を借りて2)試験場まで同乗してもらって3)試験のために車を貸してもらわないと試験が受けられないということになる。私も最初は友達に頼もうと思ったのだが、試験は基本的に平日に行われるため友達の線はあきらめた。

幸い自動車学校が試験のために車を貸してくれるサービスを行っている。ネットで自動車学校を調べ、電話をしたらどこもこういうことを言う。

  • 試験の場所と日時は自動車学校にまかせてほしい(車の手配の都合がある)
  • どこも予約でいっぱいなので1、2か月先になる
  • マンハッタンでは路上試験が行われていないため、ブルックリンかスタッテン島で受験する
  • 試験の当日に1時間の試験対策レッスンをするのがおすすめ

自動車学校によっては、

  • 割増価格(70ドルくらい)を払えば3週間以内の予約が取れる

と豪語していたが、そこまで急ぎではない。

ちなみに日系の自動車学校にも電話してみたが、

  • ウェストチェスター(電車で1時間くらい。日本人多い)で受験してもらいます

と言われたので却下。遠足じゃないんだから。

いろいろと比較検討した末、スタッテン島にある自動車学校で送迎+1時間教習+試験のための車レンタルを手配した。100ドルと少し。

2008年4月25日金曜日

ニューヨークで運転免許を取る長い道のりその2:筆記試験

運転免許の取得を決めたら次は仮免許のステップである。仮免許証は筆記試験(と視力検査)に合格したら即日交付される。

もくじ

身分証明書を集める

6点制と呼ばれる制度がある。他の人がたくさん書いているので割愛するが(その1のリンクをご参照ください)、私がDMVに持って行ったものは以下の通り。

  • パスポート(3点ぶん)
  • Social Security Card(2点ぶん)
  • 米国で発行されたクレジットカード(1点ぶん)

住所を証明するものは求められない。写真つきの仮免許証(learner permit)が自宅に送られてくるからそれで確認、ということなんだろうか。

ついでにNYS DMV - Forms Downloadのページから申請書(MV-44)をダウンロードして事前に書いておけば準備万端。

DMVは長い行列に並ぶことが多いので当日申請書をもらってその場で書いても問題ない。自分の身長をフィートとインチで書かなければいけないことだけ注意。

Social Security Cardのない場合の対処法はNY州運転免許証のページに詳しく書かれている。

筆記試験の準備

筆記試験は4択の20問。16問正解で合格となる。NYS DMV - Driver's Manual - On-line Driver's Manual and Study Guideのページに教科書と練習問題があるのでやっておけば大体同じ問題が出るので間違いない。

一応日本語でも受験できるし日系の自動車学校が日本語での練習問題も公開しているが、私は英語の勉強も兼ねて英語で受験した。

DMVに行く

NYS DMV - Local DMV Officesを見て自分の行きやすいオフィスに行く。私はマンハッタンのオフィスに開館時刻の8時半より前に行ったのだがすでに行列ができていた。

書類を提出して写真撮影。その後筆記試験である。4択なのでマークシートかと思いきや、マスの中にアルファベットを書き込む形式だった。英単語がわからなくて2問くらい間違えたが一応合格(正解数など成績は教えてくれない)。

筆記試験を合格すると視力検査(遠くにあるアルファベットを読む)。55ドルを払って写真のない仮免許証(interim learner permit)を受け取り終了。写真つきは2週間くらいで送られて来たと思う。

ちなみに不合格の場合はもう一度入り口に並び直せば良いと聞いた。後日出直してもよい。筆記試験に合格するまではお金を払わなくてよいはず。

2008年4月24日木曜日

ニューヨークで運転免許を取る長い道のりその1:前置き

ニューヨーク(ここではニューヨーク州のこと)に住むものにとって、運転免許の取得は面倒な問題である。他の州では日本の免許をそのままアメリカの免許に書き替えたりしてくれるが、ニューヨークではそのようなことはない。

もくじ

リソース

リンク

国際免許じゃだめなの?

国際免許は1年有効。だからとりあえずニューヨークに引っ越して最初の年は国際免許でしのごう、と思ったらそれが落とし穴になる。

NYS DMV - NYS DMV - Driver License, Learner Permit and Non-Driver Photo ID Card

If you become a resident of NYS, you must get a NYS driver license within 30 days and surrender your out-of-state driver license. Normally, you cannot have a NYS driver license and a driver license from another state, but there are exceptions. It is a violation of Federal law to hold more than one commercial driver license (CDL).

ニューヨークの「居住者」の場合、日本の運転免許は無効の扱いとなる(国際運転免許も)。法律上は日本の免許証は没収されることになっている(上記リンクに取り上げられた後に返してもらったという話がある)。

もちろん、ニューヨークの「居住者」ではない場合、国際運転免許があれば空港でそのままレンタカーを借りてニューヨークを旅行できる。

International Driving Permit: An International Driving Permit is not a driver license. The permit only verifies that you hold a valid driver license in your home country. Your foreign driver license, not the International Driving Permit, allows you to drive in NYS.

ちなみに、日本の運転免許があれば法律上は国際運転免許がなくても運転できる(検問にあったとき面倒なことになりそうだけれど)。

ここで「居住者」の定義がわかりにくいため、別ページに解説がある。

NYS DMV - Definition of a NYS Resident

Section 250 (5) of the Vehicle and Traffic Law defines the term "resident." The law defines a resident as a person who lives in NYS with the intent to make NYS a "fixed and permanent" place to live. To live in a house, a home, an apartment, a room or other similar place in NYS for 90 days is considered "presumptive evidence" that you are a resident of NYS.

90日以上ニューヨークの住宅に住んでいれば「居住者」となるらしい。ただし学生だけは例外扱いされていて、

According to this law, students from other states or from other nations who attend school in NYS are normally not considered residents of NYS.

「留学生は居住者ではない」とある。

この項まとめ

日本からニューヨークに引っ越して「居住者」になった人はニューヨークの運転免許を取らないと運転できない。総領事館も

在NY総領事館:アメリカの運転免許に関する情報

国際運転免許証で自動車を運転していたところ、警察官に止められ、「無免許運転」として違反切符を切られるといった事例が、たびたび当館に報告されています。

と注意している(居住者になって30日をすぎると無免許の扱い)。